米江洗張店(よねえあらいばりてん)

 ひとつの建物(たてもの)の中にいくつかのお店が入っています。このように、一つの建物がいくつかに区切られて使われているのを長屋造(ながやづくり)といい、昔はたくさんありました。
 洗張(あらいばり)とは昔からある特別な着物の洗い方です。着物の糸を全部ぬいて布の状態(じょうたい)にもどして洗い、またぬいあわせて着物に直すという、とても高度なやり方です。
 米江洗張店(よねえあらいばりてん)ではこのほかに、しみぬきなど、着物をきれいにする仕事をいろいろやっています。

撮影:令和3年(2021年)12月7日
洗張(あらいばり)のようす Wikipediaより
 ここでしみぬきやアイロンがけを行います。洗張(あらいばり)は広い場所が必要なので、店の裏の作業場で行います。撮影:令和4年(2022年)2月9日
 右下にある筆を使って薬品などをぬります。左にあるブラシを使ってよごれをこすり落とします。丸い方が力を力を入れないでこするとき、四角い方は力を入れてこするときに使います。撮影:令和4年(2022年)2月11日
 左にふたつある丸く細長い道具はササラと言います。これも布をこすってよごれを落とすのに使います。棕櫚(しゅろ)という木の皮にある毛をたばねています。右にある柄(え)が付いている道具は箒(ほうき)です。布に付いたゴミなどを落とします。稲(いね)の先の方を使っています。撮影:令和4年
しみぬきなどに使う薬品です。
〇シュウ酸(さん):布をやわらかくする
〇ハイドロサルファイト:白い布をさらに白くする(漂白・ひょうはく)
〇シンナー:人の汗(あせ)などのしみを落とす
〇オキシドール:よごれを落とす

撮影:令和4年(2022年)2月11日

 普通のクリーニング屋さんにあるのと同じのアイロン台です。スイッチを入れると、スイッチを入れると上から下向きに風が起こり、速く布が乾きます。撮影:令和4年(2022年)2月11日
 普通のクリーニング屋さんにあるのと同じ霧吹き(きりふき)です。アイロンをかける前に霧(きり)を布にふきつけます。家で使っている物より大きくて頑丈(がんじょう)で、より長い時間により多くの霧(きり)を出し続けます。 撮影:令和4年(2022年)2月9日
奥の銀色の機械はボイラーといいます。ここでお湯をわかし、ホースを使って手前のアイロンに蒸気(じょうき)を送ります。アイロンも家で使う物より大きくて重く、高い温度が出せます。これらも普通のクリーニング屋さんにもあります。撮影:令和4年2月11日

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